裁判をしなくても、土地の境界トラブルが解決できる可能性があることをご存じですか？
裁判なしで土地の境界トラブルを解決する方法について、詳しく解説します。
前回に続いて、解決策である「筆界特定」のメリットについて、詳しく解説。今回で最終回となります。
＜早期に解決できる＞
筆界特定制度は、訴訟よりも早く判断が下される点が特徴です。裁判では、結果が出るまでに約2年かかるとされていますが、筆界特定制度では、一般的に半年から1年で結論が出ます。＊ただし、問題が複雑な場合は、もっと時間がかかることもあります。
＜専門家の意見をもとにした高い証拠価値の判断＞
筆界特定は、公的機関が専門家の意見を基に行うため、証拠としての価値が高いです。この結果は裁判手続でも尊重される傾向にあります。
＜所有者のみで申請可能＞
境界紛争の相手方が話し合いに応じなくても、一方の所有者だけで申請できます。裁判を避けながら、土地の境界問題を解決し、トラブルを防止できます。
★重要★
ただし「所有権の範囲」に関する争いは直接解決できません。また結果には拘束力がないため、不満がある場合は裁判（筆界確定訴訟）を通じて解決を図るケースもあります。
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